PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)=株価÷1株利益(EPS)
どのくらいの株価収益率が妥当かの客観的な基準はありません。一般に、成長が期待できる銘柄はPERが高くなる傾向にあります。私は、25倍以上のPERは高いと考えています。経営的に問題が無い低PER銘柄を見つけます。

使い方としては、たとえば、同一業種で比較して、PERの低い銘柄を探します。表は電気機器メーカ4社のPERです。
キャノンの株価は松下の3倍ぐらいですが、PERは松下の半分以下であることがわかります。キャノンの子会社キャノン電子は、キャノン以上に低いPERです。シャープと松下をPERだけで比較すると、シャープのほうが株価的には割安であると判断できます。ただし、シャープや松下は1単元が1,000株なので、購入には200万円も必要になります。

EPS(Earnings Per Share:1株利益)=税引き後利益÷期中平均発行済株式数
期中平均発行済株式数は、期初発行済株式数と期末発行済株式数の平均値です。EPS値が大きいほど、儲かっていることになります。税引き後利益は、純利益という場合もあります。
1株利益は、発行済み株式数が増えれば少なくなるため、特に最近多くなった株式分割銘柄は、注意が必要です。1:2の株式分割では、1株利益は半分になります。分割前1株利益が50円ならば、分割後の1株利益は25円になります。

株式分割などがあった場合は、「分割日以前の取引値についてもさかのぼって修正を行っております。」と注記してあっても、株価チャートだけ修正済で、1株利益の数字が修正されていないことがありますので注意してください。

PBR(Price Book-Value Ratio:株価純資産倍率)=株価÷1株純資産(BPS)
1株当たりの純資産(株主資本ともいい、資本金+法定準備金+剰余金のこと)に対し、株価が何倍になっているかを示す指標です。PBRが1倍であれば、仮に株式会社が解散しても、投資金額がそっくり戻ってくる計算になります。PBRが1倍を割ってくれば、株価的には割安との評価ができます。純資産は、あくまでも帳簿上の金額という事で、土地などは取得価格で記帳されていますので注意が必要です。しかし、将来的に時価会計へ移行すれば、こういった心配はなくなります。

例としてPER15倍以下、PBR1.0倍以下、配当利回り1%以上で、10万円で買える東証1部の銘柄をスクリーニングした結果は、次のとおりです。(2005年10月5日現在)

2005年11月11日に、PER15倍以下、PBR1.0倍以下、配当利回り1%以上で、10万円で買える東証1部の銘柄をスクリーニングした結果、2銘柄に減っていました。

BPS(Book-value Per Share:1株純資産)=純資産 ÷発行済み株式数
1株当り株主資本とも言います。この数値が高いほど、企業の安定性は高いことになり、企業の安定性を見る指標です。仮に株式会社が解散した場合、1株当たりいくら戻ってくるかという金額を表しています。

ROE(Return on Equity:株主資本利益率)=1株利益(EPS)÷1株純資産(BPS)
純資産に対する当期税引き利益の割合を示す指標です。この数値が高ければ経営効率がよいことを示しますが、借入金(他人資本)が多い場合でも数値が高くなるため、注意が必要です。そのため借入金を含めた総資本を分母に使ったROAがあります。なお、ROE×PER = PBRの式が成立します。

ROA(Return On Asset:総資産利益率)=利益÷総資産
総資産に対する利益の割合を示す指標です。この数値が高ければ経営効率がよいことを示します。利益には、通常当期純利益を用います。他に、営業利益、経常利益などが使われます。

ROEとROAは同業他社との比較や、経年比較する時に使うと有効的です。他の指標と複合して使えばなお効果的です。

私は、PER25倍以下、PBR1.5倍以下、配当利回り1.5%以上を目安に検索し、ROE、株主資本比率(高いほど財務が健全とみなされる)、経常利益変化率(伸び率)などを参考にして、銘柄を選択しています。多くの銘柄が選択された場合には、たとえば、PER15倍、PBR1.0倍にし、検索条件に株主資本比率40%を追加したりして、再度検索し直します



◆割安株・バリュー株の判断基準
割安株を選定する際、判断基準としてPBRの他に自己資本比率、配当金、PER、ROEなどを考慮する必要があります。何故なら、PBRだけでは会社の収益性、将来性、配当性などがわからないからです。株主配当もなく本業で赤字の企業は、PBRが低いと言っても投資できる対象にはなりません。各項目の判断基準については、下記を参考にしてください。

◆自己資本比率・・・40%以上。
株主資本以外は借金なので、この数字が低い場合は注意が必要です。40%程度以上であれば倒産の危険が非常に少ないと言えるでしょう。

◆配当金:配当性指向が高く、今後も増配が期待できること。
会社がいくら儲かっていたとしても株主に利益を還元していない会社は投資家から当然のことながら敬遠されます。また、現在は配当がないとしても将来復配が見込める会社は、復配が決まる前に評価されることが多いです。
国内企業の配当性指向はで20%、欧米で30〜50%と言われています。しかし、最近M&A、TOB(敵対的企業買収)の問題もあり、配当を増やす企業も増えてきています。増配は絶好の投資チャンスになりますので日頃から注目しておきましょう。

◆PER・・・15倍以下(来期以降15以下であれば現状40程度まで可)
PERとは株価が企業の一株当たり税引き後利益の何倍の水準になるかを示す倍率のことです。利益を基に株価が割安か割高かを評価する指標にもなっています。ある企業の株価が1000円で一株利益が20円ならPERは50倍。バブル期、このPERは50倍以上も珍しくなかったが、現在は10〜30ぐらい。10倍以下ならかなり割安と言えるでしょう。

◆ROE・・・5%以上
株主が払い込んだ資金がどの程度有効に使われたか、つまり株主資本に対して一年間にあげる利益がどのくらいの割合になるのかを示しています。ROEが高いということは、効率的に儲けることができる企業ということになります。

◆経常利益伸び率・・・5%以上
会社の将来性を判断するものです。利益が順調に延びている企業は必ず評価される時が来ます。逆に今は利益がでていても将来利益の伸びがない企業は、株価が上昇しにくいと言えます。